2016年11月1日は、JALのマイラーにとって重要な意味を持つ日です。そう、国際線特典航空券の空席待ち制度が変更されるのですね。ここでは改めてその変更内容と影響について考えてみます。
空席待ちが往路復路でそれぞれ1区間に制限される
JALの特典航空券は空席待ちができるのですが、空席待ち可能となる便数そのものが減ることになります。
・2016年10月31日受付分まで:片道につき最大2便まで空席待ち可能
※既に席を確保している人の場合、別途1便まで空席待ちができる
・2016年11月1日受付分から:片道につき最大1便に制限
※確保済み席のある人は他便の空席待ちが不可となる
この制度変更による影響ですが、今までは取り敢えず席を確保して、本命の便を空席待ちすることができたのですが、2016年11月からはそのようなことはできなくなります。
取り敢えず席を確保する、というのはマイルの有効期間が迫っている場合にマイルを救済するテクニックに関連しています。つまり、空席がある日付で特典航空券を発券した後、本命の日付を空席待ちで狙い続けるのです。
今回の制度変更で、このテクニックは完全に封じられることになります。
なお、試しに9月の時点であえて空席待ちをしてみたのですが、以下のような注意事項が表示されました。
制度が変更される旨が告知されています。
制度変更は良改正の可能性あり
この制度変更は空席待ちの枠数を制限するものですから、一見すると改悪という印象を感じるかもしれませんね。しかし実態としては、多くの人にメリットのある良改正だと私は感じています。
とりあえず特典航空券を発券しておいて長い期間席を確保し続ける利用者を排除できますし、そもそも空席待ち可能数が半分になったのですから、単純に計算すれば空席待ち行列は半分になるわけです。
席を確保できていない人は、希望の席が確保できる可能性が高まるのですね。
使いやすいマイレージプログラムを目指して改変されている特典航空券の制度。早ければ今年の12月くらいから加速度的に制度変更の効果が現れてくるのではないでしょうか。