JAL国際線特典航空券の制度変更がアナウンスされました。
2018年12月より開始となるJAL国際線特典航空券PLUSは、従来はキャンセル待ちとなっていた国際線特典航空券用の座席が、追加のマイルを支払うことで、特典航空券として使えるようになるサービスのことです。
細部の制度は、JALホームページや他の紹介サイトのご覧いただくとして、拙ブログではなるべく独自の観点でこの新制度について考えてみたいと思います。
これは改悪なのか改善なのか
概ね、この変更は改善なのだとカモマイルは判断します。
まず、これは変更というより追加という方がしっくりきます。従来の制度は残したまま、追加マイルを支払うことで特典航空券用の座席を確保できる制度が追加されたのです。
客の立場からみると選択肢が増えることそのものが改善といえます。
もちろん、選択肢が増えているように見えて、キャンセル待ちが不可になったり予約変更が不可になったり有効期限が予約便のみに限定されたりと、不便になる変更がこっそりと含まれていますが、多くの人にとってはデメリットよりもメリットの方が多くなっていると思います。
ネーミングやアナウンスについて
新制度の名称はJAL国際線特典航空券PLUS。このネーミングから、新制度に対するJALの自信がうかがえます。
まず、反発がきそうな制度変更であればこっそりとアナウンスします。対して今回の制度変更は大々的なアナウンスとなっています。
そして、なによりポジティブなイメージのあるPLUS(プラス)という用語を使っています。これはJALの自信の表れ。
なお、この変更を改悪だと思った方が真っ先にJAL国際線特典航空券MINUS(マイナス)と名付けると思ったのですが、今のところ誰も使っていないようです。
使いやすいマイル制度を目指して
貯めやすく使いやすいマイレージ制度
これは2012年から2016年のJALの中期経営計画に掲げられていたこと。今の中期経営計画にはマイレージ制度については触れられていなかったと記憶していますが、JALはマイレージ制度の変更計画を着々と進めていたようですね。
JAL社内のスピード感はわかりませんが、この変更はシステムの変更やマイル引当金(マイル価値に対応)など影響を与える部分がかなり大きいはず。
JALは予約システムをアマデウスに変更したばかりですし、この変更は数年前から準備していたものと推測されます。
まとめ
私的には使い易い制度になったと思っています。このことは安心して貯めることができることを意味しますね。
拙ブログでは2015年からJALマイルの制度変更をネタにしています。
2015年から今に至るまでの制度変更に共通して言えることは、マイル制度の抜け道テクニックを駆使するマイル上級者の行動を制限して、普通の人(マイル初心者)にやさしい制度に変更しているということです。
今後も制度の変更はあると思いますが、この路線は踏襲されていくものと思われます。