私はリゾートソリューションという会社の株を保持しています。同社は企業の福利厚生サービスの代行や、ホテル、ゴルフ場の運営を行っている会社です。株主に対しては、同社が提供する「ライフサポート倶楽部」会員権利の付与と、同社の運営する施設で使える商品券の付与を行っています。
私自身、この株主優待は非常に有り難いものだったのですが、2015年3月末日基準の株主優待から、個人的には少し使いにくいものとなってしまいました。
以前は5千株以上保有者に手厚い優待があった
下の図は、優待内容変更前のものです。
| 宿泊券 | リゾート商品券 |
1千株以上3千株未満 |
3,000円 |
3,000円 |
3千株以上5千株未満 |
10,000円 |
3,000円 |
5千株以上1万株未満 |
20,000円 |
5,000円 |
1万株以上 |
20,000円 |
8,000円 |
※上図に加えて保有株数に関係なく、ゴルフ券10,000円が付与されます。
私はもっぱら宿泊に使用しており、リゾートソリューション直営のホテルであれば宿泊券+リゾート商品券の組み合わせで、実質無料で宿泊することが出来ました。
宿泊券:同社直営のホテルのみ使用可能で、1人5枚(5,000円)まで使用可能
リゾート商品券:提携ホテルでも利用可能で、利用制限なし
優待制度変更後は5千株以上保有者にとって改悪となる
このように大変便利な株主優待だったのですが、2015年3月末日基準の株主優待から、以下のように変更されました。
| ファミリー商品券 |
1千株以上3千株未満 |
12,000円 |
3千株以上5千株未満 |
18,000円 |
5千株以上 |
20,000円 |
まず、優待として付与されるファミリー商品券ですが、
一人あたり1日2枚(4,000円)まで利用可能
直営施設のみで利用可能
という厳しい制限が発生してしまいました。これによって優待が使い勝手の悪いものとなってしまったのは否めません。
さらに優待の総額ですが、5千株以上の保持者に対しては改悪でしかありません。
2015年3月末日以前
5千株以上1万株未満
宿泊券:20,000円 リゾート商品券:5,000円
2015年3月末日から
5千株以上
ファミリー商品券:20,000円(2,000円×10枚)
5千株未満の株主に対しては優待総額の増加となっているため、必ずしも損とは言えません。ですが5千株以上保持している株主にとっては改悪という結果です。
一方、この変更は市場ではポジティブに受け取られ、株価が大きく上昇しました。確かに、最小単元株主に対しては、かなりの改善であったはずです。
株価上昇という結果だけみれば、従来から5千株以上保持している株主にとって恩恵がなかったとは言えませんが、やはり、優待の改悪は残念だというのが正直なところです。
最小単元を持つだけで優待のメリットを十分に享受できる
とはいうものの、最小単元で保持するには、なかなか良い優待だと個人的には考えています。
同社が提供するホテルの数は多くはないですが、出張先にリソル系列のホテルがあれば活用できますから。
特に私がオススメだと考える理由の一つが、最近のインバウンド需要に伴うホテル価格高騰及び予約困難への対策です。リソルの提供する「ライフサポート倶楽部」は、インバウンドで宿の確保が難しい時期でもお手頃な価格で宿を提供してくれます。このようなメリットを考えると、たとえリソル直営施設を利用しない人でも出張族であれば優待の価値があります。
上手に使えばお得になる株主優待だと思いますよ。
【追加記事を書きました】
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