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ライザップイングリッシュに通いました(後半)〜受講終了後の変化

前回記事でライザップイングリッシュに決めるまでの経緯や実際に通ってみてわかった良い点、悪い点を紹介しました。

今回はそのお話の続きです。受講中どのように学習するのか、そしてどのくらい英語力が変化したのか紹介します。

 

※前回記事や私の受講したコースはこちらです。

www.sukoshi-tanoshiku.com

 

記事が長いので、目次をつけました。ライザップイングリッシュに通った後の英語力の変化について知りたい人は、てっとり早く最後の方までスクロールしてください。

 

ライザップイングリッシュで英語を学ぶ流れ

ライザップイングリッシュに入会すると週2回のセッションと毎日3時間のシュクダイ(なぜか片仮名)を行うようになります。週2回のセッションは補助的なもので、メインは毎日3時間のシュクダイです。初回セッションで英語を聞ける、話せるようになるための学習方法を教え込まれ、その後、毎日3時間のシュクダイで実践して英語力を鍛え上げていく、そして週2回のセッションで学習状況をチェックしていくという感じです。

 

セッションとシュクダイの繰り返し

少し詳しく説明しますと、セッションの終了後、次のセッションまでに指定された範囲の学習(シュクダイ)を行い、その結果を次のセッションで確認するという流れとなります。

私の受講した『Communication2』の場合、英語の音のルールに注意してテキスト内容を完全にマスターできるようにシュクダイに取り組み、その後、セッション内で講師に発音を確認してもらったり、不明点を質問したりします。

このセッションの中で、講師が生徒の弱点や苦手なところを抽出し、都度直していき、シュクダイの範囲を完全に聞けるように、完全に発音できるように仕上げていく感じとなります。

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シュクダイで音声聞いて100%英語の音を理解できることを目指す。そして、セッションで仕上げていく

発音出来ていないところは、自分では絶対に気づけないんですね。自分では100%と思っていても、実は出来ていないところがあるんです。それをセッションで修正していく感じです。

そのほか、私の場合は、セッション中に勉強方法の相談に乗ってもらったり、仕事で使う英語表現の相談をしたり、仕事上の課題を英語で説明するトレーニングをしてもらいました。

 

シュクダイ3時間

毎日のシュクダイは3時間を目標とされます。無理だと思いましたが、頑張れば捻出できそうな感じです。通勤時間中や昼休み中、帰宅後等、とにかく時間があればシュクダイをしましょう。英語力UPのためには絶対量が必要であって、どんなに効果の高い勉強法が身についても、時間が不足していれば英語力は伸びないようです。「質×量=英語力」という簡単な理屈です。

モチベーション維持のため、毎日講師にメールで学習状況を報告します。ただ、これは人によってはやらなくても良いみたいです。というか、私はほとんど報告しなかったです(笑)。

なお、途中からコロナウイルスの影響で在宅勤務となり、通勤時間がなくなったのですが、私の場合、逆に勉強時間が確保できなくなってしまいました。通勤時間が減った分、寝るようになったのがいけませんね(笑)。なにはともあれ、ざっくり以下のような感じで勉強していました。

 

単語

セッション内の単語を覚えます。英語と日本語の相互の変換が一瞬でできるようになるまで覚える作業。私の場合、受験英語で多くの単語は暗記していたので、あまり時間をかけませんでした。ただ、受験英語にもTOEICにも出てこないビジネスシーンに特化した気の利いた表現があるので楽しく覚えられれます。

 

リーディング

英語を英語の語順通り理解できるように単語単位ではなく、ある程度のかたまりで理解できるように読みます。私の場合、視覚からはいってきたものは、ある程度語順通り読めますので、こちらもあまり時間はかけませんでした。

 

音声チェック&オーバーラッピング

かなり時間をかけました。音声を聴きながら、英語の音のルールにもとづいてテキストをチェックしていきます。ここは繋がってるな〜とか、発音されてないな〜とか、そのようなものをチェックして100%音を聞き取れるようにしていきます。そして実際に音声に合わせて一緒に発音してみる。これを何度も繰り返します。

主要単語が聞こえて文意がわかる、というレベルではダメで、a とか the といった冠詞、三単元の s まで精緻に聞き取れるようになるまでチェックします。冠詞はほとんど発音されていないのですが、確かにそこに"ある"んですね。これが聞き取れて、発音できるようになるまで、ひたすら音声チェックと発音(オーバーラッピング)です。

 

ディクテーション

英語学習の王道中の王道。ただ、あまり時間はかけませんでした。どちらかというと、音をきちんと聞き取れていることを確認するための作業。要は音声チェックの仕上がり具合を確かめるために行いました。

 

シャドーイング

時間をかけた学習その2。音声のみ聞いて、少し遅れて発音する勉強法。これが難しいです。音にのみ集中すればなんとかできるのですが、意味まで頭に浮かべてシャドーイングするのは至難の業。繰り返しになりますが、主要単語が聞こえて文意が分かるという状態ではだめで、英語の1つ1つの音を聞き分けて、頭に意味を浮かばせながら、それでいて正確に発音できる状態にまでもっていかなければなりません。試しに日本語のニュース音声でやってみてください。音だけならできますが、意味まで頭に留めるとなると母国語でも結構難しいです。これを英語でやります。

これをマスターすれば、相手の言っていることを英語のまま正確に理解できてるってことになります

 

1日の予定や振り返りを英語で話す

ここまで紹介した勉強方法は聞くためのトレーニングです。オーバーラッピングやシャドーイングでは声に出していましたが、これは聞く能力を高めるためのトレーニングであり、話すためのトレーニングではありません。では、話すためのトレーニングとして何をやっていたのかというと、1日の予定や振り返りを英語で行うというもの。これに割く時間は決して多くはありませんでしたが、話すトレーニングとしては非常に有用でした。

 

英語力はどうなったか

途中コロナウイルス影響でライザップのレッスン自体が中止になったりして、結局4ヶ月かかったのですが、終わってみて私の英語力がどうなったか?という正直なところをお伝えます。

 

自分の専門分野や一般的なトピックであれば、なんとかコミュニケーションできる

日本語の会議ほど深い議論はできないけど、自分の専門分野については議論できるようになったと思います。相手の言っていることも、元々の自分の知識が補完してくれて、文意が理解できる。ただ、一発では分からないこともあって、その場合は何度か聞き返す感じ。あと一般的なトピックであれば、幅広い分野でなんとか要旨はわかるようになったかと。

話す方は、まだまだ苦手意識あり。ペラペラということは全くなく、なんとか表現を捻り出して少々拙いけど意図を伝えることができている。なお、発音がとても良くなったおかげか、聞き返されることは減りました。

 

ニュースや映画はまだわからない

試しに英語圏本場の英語ニュースや映画を字幕無しでみましたが、聞き取れる英語が増えた実感はあるものの、内容理解にはまだ到達できず。

 

CEFRのB1にぎりぎり到達か

英語力の測定基準としてCEFRというのがあるのですが、これでいうところのB1に到達したかな、という感じです。私が受講したコースはCEFR-J(Jは日本版の意味)のB1-2というレベルにコミットしているみたいなので、基準達成というところ。

CEFRの詳細は各自で調べて欲しいのですが、ブリティッシュカウンシルのサイトだとB1レベルは以下のように解説されています。

仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。

なんかわかる。身近な話題や自分の得意分野なら主要な点はわかる。表現も難しいのはできないけど、簡単な文章を組み合わせて話せるという感じ。

ちなみにもう1つ上のレベルはB2なのですが、B1とは隔たりがあると言われており、以下のようなレベルです。

自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。

B2レベルはハイスペックすぎる。抽象的な議論となるビジネスはもちろん、英語ニュースや映画の完全理解もこのレベルからなんでしょう。ライザップイングリッシュはこのB2レベルはコミットしていないので、ここまで期待してはいけない。

 

ライザップイングリッシュで得たもの

英語力

これは当たり前ですが、3ヶ月で英語力は高まりました。受講料は45万9千円(税込)という高額ですが、他のスクールだと同じ料金をかけてもここまで英語力は向上しないと思います。さすがに英語ペラペラになってネイティブとガンガン話せるようにはなっていませんが、私的にはそこそこの水準になったと思います。読み書きに特化して、本当に何を話しているのか分からなかった状態と比較すると、今の状態は大きな進歩だと感じています(しみじみ)。

 

話せる、聞けるようになる英語学習方法

これは実は非常に大きいです。ライザップイングリッシュで学習した後、以前やっていて大して効果がでなかった英語教材が超良質な英語教材に変化しました。

例えば、英語学習アプリである「StudyサプリEnglish」は以前から結構やっていたのですが、あまり効果は感じられませんでした。それが、ライザップ式英語学習方法でStudyサプリEinglishに取り組んだら、いやはや、とても良質な英語教材であることがわかりました。これに限らず、いろいろと英語教材は持っていたのですが、すべからく良教材へと変化。英文と音声さえあれば、いくらでも英語力を高められる環境になります。

ライザップイングリッシュの料金は英語力じゃなくて、この英語学習メソッドの定着化にあるんじゃないかと思ってしまいました。

というか、この学習方法は早く学校の英語教育に取り入れた方がいいと本気で思います。日本人の英語力が飛躍的に上がると思います。

 

継続受講依頼

そうそう、受講期間も半分くらい終わったくらいで、追加受講の紹介がありました。なんでもライザップイングリッシュで受講を継続して、英語力を高めましょうとのことです。「3ヶ月で贅肉を落として、そのあとに筋力をつけるんです」とRIZAPジムのような例えで勧誘されました(笑)。英語力をさらなる高みに持っていくためにRIZAPと伴走するもの良いかなと一瞬頭を過ぎりましたが、費用的に苦しいため断念しました。この3ヶ月で一人で走る準備は整いましたからね。でもRIZAPさんありがとう。

 

ライザップイングリッシュの英会話コースを他人に勧められるかという話し

個人的にはリスニングとスピーキングに悩んでいる人にはオススメしたいです。リーディングとライティングはそこそこできる、受験英語はきちんとやってきた。TOEICもそこそこ高得点、だけど全然聞けない、話せない、という人にはうってつけのコースです。

料金は高いのですが、効果はあったと思います。繰り返しになりますが、他の一般的な英会話スクールだと同じ料金を出してもここまでの効果はでなかったと思います。私のような読み書きはできるのに話す聞くが全くダメな人間にとって、独学で話す聞く能力を鍛えることはもはや不可能だと思っていて、ここは専門の講師の指導のもと、きちんと科学的に根拠のある方法で能力を伸ばす必要があるのかと。

ライザップイングリッシュなら専門の講師が科学的に効果がある方法で生徒の能力を伸ばしてくれますので、私と同じ悩みを抱えている人にはオススメできます。