前回の記事は往路でしたが、今回は復路となります。なお、記事タイトルがかなりあれですが、いたって真面目です。
エアポートヒストリーミュージアム
少し早く空港についたので、ターミナル3Fにあるエアポートヒストリーミュージアムへ。
エアポートヒストリーミュージアムという施設ですから、新千歳空港に関する記録が多いですが、航空会社関連の展示も結構あります。これはJALの歴代の制服。2代目から7代目までがラインナップ。
なぜ初代(1代目)がないのか?これは不明ですが、興味のある方はJAL公式ホームページの「制服の歴史」を見れば確認できます。初代は1号〜3号まであったようなので、展示するには多すぎたのかもしれません。
それにしても、CAさん(7代目まではスチュワーデスと呼称)の制服を展示するのであれば、せめてタイツも履かせてあげて欲しかったと思います。えっ?気持ち悪いぞおっさん?いやいや、いたって真面目です。
ミニスカートとタイツ
タイツの話をする前に、5代目制服(右から3つ目)の話を。
5代目は制服のスカートの丈が短いですね。膝上8センチです。スカートの丈といえば、スカイマークの膝上15センチの記憶が思い起こされますが、そこまでいかないにせよ、膝上8センチはいわゆるミニスカートです。
この制服のデザイナーは森英恵(もりはなえ)さん。なぜ、ミニスカートをデザインしたのか。このことを知りたくて調べてみたら、NIKKEI STYLEで5代目の制服に関する森英恵さんへのインタビュー記事を発見しました。
「当時は世界ではミニスカートが流行していましたので、それを取り入れました。私は女性ですから、日本の女性の美しさを世界の人に紹介したいし、応援したい。飛行機からさっそうと降り立ったときに女性が格好良く見える制服にしたい。そんな思いを込めてデザインしました。ミニだと足が長く見えますし、ステキですよね。丈はひざ上8センチくらい。そしたら大きな話題になってしまって。新聞の4コマ漫画にもすぐに取り上げられました」
CA制服、ミニスカの変遷にみる日本経済|エンタメ!|NIKKEI STYLE
そして、ミニスカートゆえの男性の視線については、次のように答えています。
「もちろん男性客の視線も意識しました。たとえば、CAが腕を上げて高い棚から荷物を取ったりすると、ミニスカートの裾にどうしても視線が行ってしまう。だから、その対策を色々と考えたんです。たとえば、
タイツに小さく赤い文字でJALのロゴを入れて、視線がほかに向かわずに社名に行くように工夫しました。素材も伸縮自在なジャージーを採用しました。これならミニスカートでも動きやすいですからね」
CA制服、ミニスカの変遷にみる日本経済|エンタメ!|NIKKEI STYLE
もうお分かりでしょうが、そうです。ここでタイツです。
制服に限らず、女性が仕事をする場合、
が基本マナーです。ストッキングかタイツを履かないスカートスタイルは通常ありません。航空会社の制服であれば、このあたりは特に厳格でしょう。
タイツは制服の一部です。ですので、展示しているJALの歴代の制服にもタイツ(orストッキング)を履かせて欲しかったと主張したのです。
タイツも含めてデザインされた制服なのですから、一部でも欠けていればデザインとしては不完全。特に5代目の制服なんて、黒のタイツを履いてこそだと思うのですが...
ミニスカートとタイツの話が思いのほか長くなったので、記事を分けます。