アメックスは同一名義で複数枚のカードを保有することが可能です。
例えば、
のように同時に2枚保有することができます。
そして、同時に保有している場合は、ポイントを合算することで2つのメリットを享受することが出来るのですが、実は、意外な落とし穴があったりするので注意が必要です。
この記事では、アメックスのポイント合算のメリット、デメリットを解説します。
メリットはポイント端数の有効活用とメンバーシップリワードプラスの年会費節約
まず、ポイント合算のメリットを解説します。
ポイント合算のメリットは大きく2つあります。
- ポイント合算によって端数が無駄にならない
- メンバーシップ・リワード・プラスの年会費が一枚分のみでOK
どういうことなのか、それぞれ見ていきましょう。
端数の有効活用
アメックスのポイント交換に必要なポイントはマイルの場合で最低1,000ポイント、それ以外の場合で3,000ポイントです。
そして、最低ポイントを満たしていれば、それ以上のポイントを使用する場合は1,000ポイント単位であったり、1ポイント単位であったりと交換対象によって変わります。大事なのは、ポイント交換出来ない端数が発生してしまう可能性があるということです。
たとえば、
- 1枚目の保有ポイント:1,200ポイント
- 2枚目の保有ポイント:1,800ポイント
だった場合、マイルに交換すると次のポイントが余ってしまいます。
- 1枚目:マイルに交換すると200ポイント余る
- 2枚目:マイルに交換すると800ポイント余る
合計1,000ポイントが余ってしまう、つまり無駄になってしまうのです。
ですが、ポイント合算を使うと、
- 1枚目のポイント+2枚目のポイント=3,000ポイント
となり、ポイント交換しても無駄が出ません。
端数の有効活用がポイント合算のメリットの1つです。
メンバーシップ・リワード・プラス年会費の節約
そして、ポイント合算のメリットのもう1つが、メンバーシップ・リワード・プラス年会費の節約です。
メンバーシップ・リワード・プラスとは、年会費が3,000円かかるものの、ポイントの無期限化やポイント交換時のレート優遇が受けられるもので、事実上、ポイント活用には必須ともいえるオプションです。
そして、このメンバーシップ・リワード・プラスは通常であれば保有するカードごとに登録する必要があるのです。
ですから、
- 2枚アメックスを保有している場合は、3,000円×2枚=6,000円の年会費が必要
となるのが通常です。
ですが、ポイント合算を行うことで、年会費の支払いを節約することが出来ます。ポイント合算によってポイントが一枚のカードに統合されるので、メンバーシップ・リワード・プラスを登録するカードは一枚のみでよくなるからですね。
アメックスを複数持っている場合、メンバーシップ・リワード・プラスの年会費もバカになりませんし、前述のポイント端数の有効活用も考慮すれば、ポイント合算は是非活用したいお得な制度です。
デメリットは入会特典が適用されなくなること
良いこと尽くめのように見えるポイント合算ですが、一点注意があります。それは、入会特典が受けられなくなることです。
このデメリットは、実はポイント合算を依頼するためにアメックスに電話した際にアメックス側から告げられ判明したことです。
どうやら、ポイントを合算すると、合算される側の入会特典が受けられなく可能性があるようなのです。入会特典といえば、例えば30万円以上利用で2万ポイントとか50万円以上利用でamazonギフト券プレゼントとかそういうものです。
電話口でも『可能性』と言っていましたから、全ての入会特典が対象外になる訳ではないのでしょうが、注意が必要ですね。
ちなみに私の場合ですが、ポイント合算をしてしまうと、アメックスビジネスゴールドの二年目継続特典(2万ポイント付与)が対象外になる可能性があると告げられました。
ポイント合算は計画的に
アメックスのポイント合算は基本的にはお得になるケースが多いです。
ですが、入会特典等のキャンペーンをフル活用するために複数のアメックスを同時に持っている人は注意が必要です。
入会特典の対象外になってしまうというデメリットと回避するために、入会特典を受けてからポイントを合算したり、そもそも合算を見送ったりという方法が必要になるかもしれません。
なんにせよ、入会特典を狙いつつ、ポイント合算を考えている人はアメックスのデスクに問い合わせましょう。入会特典が無効になるかどうかの正確な情報を手に入れてから行動しても遅くはありませんよ。