20代限定のカードであるJAL CLUB ESTのサービス内容が変更されるようです。基本的に大きな改善といってよいでしょう。
サービスの変更は2016年6月からとなっています。
変更内容は?
変更内容はJALのホームページで確認できます。変更点を纏めると、
・e JALポイントのプレゼント5,000円相当分/1年(新設)
・初回搭乗時に2,000FLY ONポイントプレゼント(新設)
・国内線サクララウンジの利用可能回数が年3回から5回に変更
・クラスJクーポンは廃止
クラスJクーポンは廃止されるものの、全体としては大きな改善といってよいでしょう。
e JALポイントのプレゼントでCLUB EST年会費が実質タダ以上の恩恵が受けられる
e JALポイントの5,000円相当分/1年のプレゼントはかなり強力ですね。e JALポイントは航空券の購入、JALパックのツアー代金、空港使用税・燃油サーチャージの支払いに使えるもので現金に近いものです。
CLUB ESTの年会費は5,400円ですが、そのうち3,240円はショッピングマイルプレミアム参加年会費です。ですからCLUB ESTの年会費は実質2,160円ということができます。
今回、現金に近いe JALポイントが5,000円分もプレゼントされることで、実質タダどころかそれ以上の恩恵を受けることができるようになりました。
大きな改善です。
クラスJクーポンサービスの廃止は正しい
唯一の改悪はクラスJクーポンの廃止です。ただこの廃止は正しいと思います。以前も記事にしましたが、クラスJクーポンを使用するとかえって運賃が高くなってしまうことがありますし、そもそもクラスJは争奪戦が激しく、クラスJクーポンを使い切ることは難しかったのではないでしょうか。せっかくプレゼントされても使えないのであればがっかりですからね。
一方、満足度を感じやすいサクララウンジの利用可能回数が増えたことは良い変更だと思います。年3回という利用制限は心許ないと感じる人は多かったはずです。年5回にすることで多少の安心感が出てきますね。
FLY ON2,000ポイント/年プレゼントの狙いは?
今回面白いと思ったのはFLY ONポイントのプレゼントです。JALとしてはFLY ONポイントを2,000ポイントプレゼントすることで未来の優良顧客を囲い込もうとしているのではないでしょうか。新設されたFLY ONポイントプレゼントサービスは20歳代で上級会員を目指している人にとって魅力的な特典です。
よく考えてみれば若い世代への優遇は企業戦略的に正しいと思います。若いうちに上級会員になるような顧客はかなりの確率で優良顧客でしょうし、なによりも若いゆえに優良顧客である期間が長くなるわけです。若いうちに未来の優良顧客の心をがっちりつかむことは企業戦略としては自然ですね。
上級会員を目指す人にもおすすめできるカードになった
従来のJAL CLUB ESTカードはFOP的には優遇は無かったため、上級会員を目指す人にとっては不要でした。ですが今回の改善で上級会員を目指す人にとってもオススメできるカードになりました。今までもJALカードの特典として初回搭乗後に5,000FOPプレゼントがありましたが、CLUB EST会員はこれに加えて2,000FOPプレゼンとされることになります。つまりJAL CLUB EST会員は7,000FOPをプレゼントされた状態で上級会員を目指せる訳です。
年に数回搭乗する20歳代だけでなく、上級会員を目指す20歳代にもオススメできるカードになりました。
【参考リンク】JAL - JAL CLUB EST JALカード会員の皆さまへサービス内容変更に関するお知らせ