私は幼少期から近視だったこともあり、長い間メガネを使ってきました。今使用しているのは999.9(フォーナインズ)のS-140TとNP-725というモデルです。
購入から数年が経ち、S-140Tの方はレンズの傷が目立ち始め、そろそろレンズ交換時期だと感じ始めていたところ。
そこで、JINSでレンズの交換をしてみました。本記事ではJINSでレンズ交換を検討している方に向けて、レンズ交換費用や仕上がり等について解説します。
レンズ交換費用:JINSは五千円
JINSは持ち込みメガネであっても五千円(税抜)でレンズの交換をしてくれます。
おそらく、レンズ交換可能なお店の中では最安値だと思います。もちろん、レンズ一枚ではなく、二枚(両目)の値段であり、加工費も含まれています。
フォーナインズ直営店やデパートに入っているお店だと、レンズの価格は数万円はします。このことを考えると、加工費含めて2枚(両目)で五千円という費用は群を抜いて安価と言えるでしょう。
検眼技術について
レンズの交換にあたって、現在使用しているレンズの度数から変更をしたい場合は検眼をすることとなります。
良いレンズは良い検眼から。これは私が勝手に思っていることですが、
- 左右の度数の違い
- 乱視の強度
- 利き目
- メガネの使用シーン
- 現在利用しているメガネの見え方との比較
を通じて最適なレンズ度数を決めて行くものだと考えています。
そのような考え方を踏まえてJINSの検眼技術はどうかというと、今ひとつというのが私の正直な感想です。
どこが今ひとつなのか
初めに断っておきますが、過去にJINSで検眼していて、納得のいくレンズになっている方は全く問題ないです。見え方は個人差が大きく、今の見え方がドンピシャでぴったりの人は、JINSの検眼で問題ありません。
ただ、過去にJINSで検眼してもらったけど、見え方がイマイチ、という方は何度JINSで検眼してもらっても納得のいくレンズにならないかもしれません。
機械検査は完璧ではない
実は、目を検査する機械(オートレフといいます。気球が映し出される機械です。)を使った検眼は完璧ではありません。
私がそうでしたが、
といった場合は単なる機械による検眼だけでは不十分なのです。
正確に言うと、機械による測定で目のデータは得られるが、最適なレンズまでは分からない、ということです。
なので、最適なレンズ度数を特定するために視力検査(空いている方や文字を当てる)を行うわけです。
ただし、単に視力を確認するだけではなく、何度も異なる度数のレンズを試すことによって
- どの程度見え方が変わるのか
- 左右の度数の差を補完する脳への負担はどうか
- 目の疲労度はどうか
- メガネの使用用途にあっているか
等を総合的に考慮して度数を決めていきます。このことこそが納得のいくレンズ選びには必要です。
要は、機械による測定結果をベースにしたうえで、コンサルティングのような高度な視力検査を通じてお客の目の特性を明らかにし、最適な度数を決めていくのですね。
JINSの場合、この最適な度数を決めていく、という点で今ひとつだと感じています。
特に私のような強度の近視、強い乱視、左右で度数が大きく違う場合、最適な度数の確定は非常に難しいので、知識と経験が豊富なスタッフが望ましい訳です。ですが、残念ながらこのようなスタッフをJINSには期待できません。
もちろん、JINSは五千円という安価な料金でレンズを提供している訳なので、そこまで期待するのは酷です。
なお、ちなみにですがレンズ専門店できちんと検眼すると、最適なレンズ度数の確定まで含めて60分はかかります。一人の客に60分もかけていたら、こんな安価には提供できないでしょう。
仕上がりはどうなのか
ここからは話を変えて、レンズを交換した後の仕上がりを確認してみましょう。今回は、JINSに他社製(フォーナインズ)のフレームを持ち込みました。一見、そんなに仕上がりは悪くないように見えますね。ですが、実際には、レンズの角の処理が甘いです。
上の画像の赤線で囲った箇所です。レンズの縁にあたる部分ですね。写真だとわかりにくいのですが、実際に触れてみると角落としが不十分で指が切れそうなくらい鋭利なことがわかります。
レンズの縁は少し角を落として安全な加工にすべきなのです。
ただ、数年前にJINSで購入したレンズはきちんと角が落とされていまし、最近JINSで新調したという友人のレンズもきちんと加工されていました。
たまたま私のメガネを担当した方の技術が低かったのでしょうか。当たり外れがありそうです。
結論:最適なレンズ度数がわかる人にとってはJINSはコスパ良し
さて、ここまでJINSのレンズ交換について解説してきました。JINSのマイナスな点を多く述べてきてしまいましたが、ご自身の最適なレンズ度数を知っていたり、軽度の近視であればJINSでレンズ交換することはオススメできます。
レンズに対する高度な知識がなくても、それなりの品質で仕上がってきますし、お金をかけなくてもぴったりのレンズが手に入ることがあるのがレンズの世界です。
JINSも例外ではありません。五千円という料金を考えると、かなりコスパは良いと言えるでしょう。
ただ、JINSで交換したレンズがいまいち合ってないような気がする・・・という場合は、何度JINSで交換しても良くならない可能性がありますから、別の眼鏡屋さんで検眼してもらうことをお勧めします。(本記事の最後に、『れんず屋』というお勧めのお店を紹介しています。)
他社製メガネフレームの場合は要注意
ところで、他社製メガネフレームのレンズをJINSで交換をする場合は要注意です。というのも、加工中にフレームが壊れてしまっても何の保障もないからです。
私の場合、特に壊れることなく戻ってきましたが、技術力の低い方にあたってしまうと、最悪の場合壊れてしまうかもしれませんね。
JINSの場合、レンズ加工技術もスタッフによってばらつきがあるようですから、どうしても不安が残ります。絶対に失敗したくないのであれば、JINSでレンズ交換するのではなく、メガネの購入店か信頼できるお店にお願いした方が良いでしょう。
以上、JINSのレンズ交換についてでした。
【良心的な料金でレンズが交換できるレンズの専門店を探している方は、こちらの記事もご覧ください。とても信頼できるお店でしたよ。】
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