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JAL 2017年11月16日からJALの予約制度が大きく変わります。変更のポイントを押さえておきましょう。11月16日は要注意です!

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ついにJALの予約システムが大幅刷新されます。2014年の発表から約3年、2017年11月16日にJALの予約システムは、スペインのアマデウス社が提供する予約システムへ乗り換えることになります。

本記事では、システム変更に伴うJALの予約制度変更について、ポイントを確認してみましょう。

 

良くなるポイント

  • 国内線、国際線共に、e JALポイントで支払ったチケットをキャンセルするとe JALポイントが返却される。
  • 国内線チケット(特典航空券含む)の有効期限が90日から一年に延長される。
  • キャンセル待ちが2日前から24時間前まで可能になる。

 

今回の予約制度変更の一番の改善点は、e JALポイントの扱いでしょう。従来、e JALポイントで購入したチケットは、チケットをキャンセルしても、e JALポイントは返却されませんでした。かなり使い勝手が悪かったのですが、この度のルール改正でe JALポイントの扱いがかなり改善されました。

そういえば、ANA国際線も予約システムをアマデウスに切り替えた2015年4月12日以降、スカイコインで購入した国際線チケットを払い戻した場合でも、スカイコインが返却されるようになりました。(ANA国内線は、独自システムである「エイブル」を使っているためか、チケットをキャンセルしてもスカイコインの返却はありません)

ANAのケースも考える限り、e JALポイントやスカイコインの払い戻しは、アマデウス側の都合のようですね。なんにせよ、利用者としてはありがたいことです。

 

 

悪くなるポイント

  • 特便割引、先得割引等では、事前のキャンセル待ちが不可になる。※当日空港でのキャンセル待ちは可能
  • 国内線特典航空券の当日便変更が不可になる。
  • 特便割引、先得割引等では、搭乗クラス変更が不可になる。※当日空港でのクラス変更は可能
  • 国際線燃油サーチャージのe JALでの支払いが不可になる。
  • 国内線ファーストクラス、クラスJ席はアップグレード代金含めた全額払いのみになり、領収書も総額表示のみになる。

 

改悪点は要注意です。特便割引や先得割引等のチケット種別ではキャンセル待ちができなくなります。キャルセル待ちで優遇される上級会員であっても、特便割引を利用する場合はキャンセル待ちができません。つまり、会員ステータスよりも、チケット種別が重視されるようになるのですね。これは、実質的に上級会員の優遇の低下といえます。もちろん、当日空港でのキャルセル待ちは従来通り可能です。

もう1つ、特典航空券の当日空港での便変更が不可能になる点も見逃せません。今までは、予約便より前の便に空席がある場合は、空港で前の便に変更できました。しかしながら、今後は特典航空券を利用している場合、当日の便変更が不可になります。遅めの便をとっておいて、当日に早めの便に変更、なんて方法が使えなくなります。これはなかなか不便ですね。

 

法人客は要注意な改悪点も

法人客が特に注意すべきなのは、クラスJ、ファーストクラス料金を除いた普通席料金の領収書の発行が出来なくなることでしょう。多くの会社では、普通席分の料金のみ精算可能で、アップグレード分は自腹というパターンが多いはず。

 

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上の画像は法人客が利用するJAL ONLINEのもの。JAL ONLINEを利用している法人客にとって、ファーストクラス・クラスJ料金の「個人負担でのお支払い」は終了する模様です。※クラスJ無料キャンペーン継続中は、変更がないようです。

今回の制度変更で、普通席分のみの領収書発行ができなくなります。さらにいうと、クラスJ、ファーストクラス料金を含めた総額表示となるため、従来のようにクラスJ、ファーストクラス料金の差額が分かりにくくなる可能性があります。もしかしたら、空港で領収書を発行してもらうなどの対応が必要になるかもしれませんね。

 

11月16日は用心!

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今回の予約制度の変更は、予約システムの刷新がきっかけです。システム刷新といえばトラブルがつきもの。システム切替日となる2017年11月16日は、利用客としても要注意です。

  • 予約情報は紙で印刷して準備しておく。(ネット上で予約が見れなくなるかも)
  • 早めに空港に到着する。(新システムの操作に慣れない空港スタッフのため、窓口が混雑する可能性)

最低限、このぐらいは用心しておいたほうが良いでしょう。ANAも国際線予約システムをアマデウスに切り替えた日は、システムトラブルが発生して、空港は混乱状態に陥りましたからね。

 

まとめ

今回の予約制度変更は改善、改悪の入り混じったものとなります。

改善点はe JALの利便性の向上が主なものです。

改悪は比較的安価なチケットである特便割引以下の柔軟性が低下。さらに予約後のクラス変更は一旦払い戻しが必要になるなど、不便になります。特典航空券利用時における当日空港での予約変更不可も大きな改悪と言えるでしょう。

11月16日を境に予約制度が変更されますし、システム変更に伴うトラブルも発生するかもしれません。11月16日以降にJALの利用を控えている方は要注意ですね。