2017年10月23日発行の経済誌である日経ビジネスでは、「後悔しない航空&ホテル」と題して、エアラインとホテルの満足度調査の結果を公表しています。その中で私が興味を持ったのは、日本航空副社長(藤田氏)へのインタビューで明らかになった機内Wi-Fi無料化までの経緯です。
国内線についてはある調査では顧客満足度が5位と低迷し、なかなか上位に上がらなかった。機内の窓をみんなで拭くなどしたが、なかなか満足度が上がらず、最終的にインターネット接続の無料化で喜んで貰おうと判断した。最初は15分無料で、次に期間限定で無料したが、役員会で「中途半端なことはやめよう」という議論になり、「ずっと無料」というサービスを決めた。
日経ビジネス2017年10月23日 No1913 29頁
顧客満足度向上の一環
こちらの過去記事でも予想したとおり、国内線Wi-Fiの無料化は顧客満足度向上の一環だったようですね。私としては、思い切った決断だと感じていたのですが、なるほど役員会で決定したことなのですね。納得です。
機内のWi-Fiって使ってみると本当に便利ですし、顧客満足度の向上につながっていることは間違いありません。JALには、盤石な財務状況を武器にさらなる顧客満足度向上への投資を期待してしまいます。
「ずっとWi-Fi無料宣言」というネーミング
ところで、JALの機内Wi-Fi無料化のサービス名である「ずっとWi-Fi無料宣言」ってなんだか面白い名前ですよね。良くいえば親しみやすい、悪くいえば少しダサい(?)印象です。このネーミングについてもコメントがありました。
以前のJALだったらもっと上品な名前をつかえたかもしれないが、顧客目線でわかりやすい名前を優先した。
日経ビジネス2017年10月23日 No1913 29頁
自覚していたんですね。上品な名前というのもどうかと思いますが、破綻以降の新生JALは、ネーミングにしても顧客目線を大事にしているようです。これは良いこと。個人的には、気取った会社よりも、親しみやすい会社であって欲しいと思っています。