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とある日にマイルを確認して

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「マイルを貯めてるけど、使えるかな」

 
マイル数を確認している時に、ふと頭によぎったことです。マイルは貯めなければ始まりませんが、使わなければ終わりません。貯めることが目的になっては本末転倒です。

 

私の一年を振り返ってみると、長期の休みを取ることは、GWや年末年始を除いて難しいと言わざるをえません。しかし、このような時期は特典航空券の人気が集中するので、特典航空券争奪戦に勝利することは難しい状況です。だとしたら、仕事をなんとか調整して通常期ないし閑散期に旅行するしか手はありません。
 
「思い切って来年の分を予約してみるか」
 
一旦はそう思ったものの決心がつきません。私的な話で大変恐縮なのですが、来年は仕事環境に変化がありそうなので、長期休暇を確実に取れるのか不安だったからです。
 
幸いなことに、今年は国内ではあるものの旅行はできましたし、JGCプレミア会員ですからマイルが失効することも当分はありません。結局、来年の特典航空券を予約することは一旦諦めることにしました。
 
それにしてもファーストクラスやビジネスクラス特典航空券として開放されている座席数が少ないと感じています。人気の路線は、需要に対して開放されている座席数が圧倒的に少ないのが常なのは理解できます。なら開放する座席数を増やせば良いという話になりますが、特典航空券で人気の路線は有償でも人気になりますから、簡単には増やせないはずです。普通に考えれば、有償の顧客を重視するからです。
 
マイルを使いたいのに使えない。この状況を航空会社側が知らないはずはありません。マイルを大量に保有している顧客は優良顧客と推定されますから、そのような顧客を囲い込む為にも、特典航空券を獲りやすくしなくてはならないはずです。
もちろん、先に述べた有償の航空券との兼ね合いもありますから、簡単ではないのでしょうね。
 
さて、この兼ね合いの話をマイルの性質という観点から考えてみます。マイルの性質を大きく2つに分けると次のようになります。
 
①貯めやすさ
②使いやすさ
 
貯めやすさとは、間口の広さのことです。国内エアラインに限ればJMBもAMCもクレジットカードからポイントプログラム間の交換まで、幅広くマイルを貯める手段があります。ポイントサイトを経由すれば大量のマイルを手に入れるチャンスもあります。
 
使いやすさとは、特典航空券の取り易さや少量マイルから使えるようにする事です。マイルの最大の特徴は特典航空券への交換ですから、ここでは「特典航空券の取り易さ」=「使い易さ」とします。
 
この貯めやすさ使いやすさは両立が難しいものです。特典航空券の座席数が限られている以上、貯め易さを向上させれば特典航空券の需要が増えてしまいます。結果として特典航空券が取りにくくなってしまいますね。かといって特典航空券用の座席を増やせば有償の顧客への座席販売機会を失ってしまいます。
 
つい先日、JMB会員数が3,000万人を突破したとのアナウンスがありました。マイレージプログラムの規模は拡大する一方ですが、ファーストクラス、ビジネスクラスの特典航空券用の座席数が増えるというニュースはありません。
 
冒頭で「マイルを貯めてるけど、使えるかな」などと呟いていた私ですが、将来のマイル環境を考えると小出しでもさっさと使ってしまうのが良いかもしれません。増え続けるマイルはマイルインフレを引き起こしますから、1マイルの価値が下がるのは時間の問題です。マイルはお金とは異なり、将来に備えて貯めておこうではなく、あるうちにさっさと使ってしまおう、と考えるのが得策なのかもしれません。