先日、JR宇都宮線のグーリン車に乗りました。グリーン車に乗るにはグリーン券が必要です。このグリーン券ですが、車内で購入すると高くなる仕組みです。
営業キロ |
事前料金 |
車内料金 |
平日 |
ホリデー |
平日 |
ホリデー |
50kmまで |
770円 |
570円 |
1,030円 |
830円 |
51km以上 |
980円 |
780円 |
1,240円 |
1,040円 |
この日は不覚にも乗車前に購入できなかったため、車内料金で買うことになりました。割高での購入になったため、すっきりしません。
それにしても同じ区間を乗車するのになぜ値段が異なるのでしょうか。
ネットで検索してみましたが、JRの回答は見当たりません。
ですので、グリーンアテンダントさんに直接聞いてみました。
実際に聞いてみます
車内改札にてグリーン券を購入。1,240円を払いながら聞いてみました。
--なぜ車内で購入すると高いのでしょうか
事前に購入された方への敬意です。グリーン車にはグリーン券を購入されてないお客様でも簡単に乗れてしまいます。事前に購入された方への感謝というか敬意ということになります。
実は、途中から宇都宮線→湘南新宿ラインへ乗り換えましたので別のアテンダントさんにも聞くことができました。
--なぜ車内で購入すると高いのでしょうか
お客様自身がお手間をかけて購入してくださったからです。
お二人で回答は微妙に異なりましたが、いずれにせよ、差額は敬意の差でした。
差額は敬意の現われだった
まさかの敬意です。ちょっと予想外でした。「車内改札がこなければラッキー」という人を心理的な面で防止するため、というような回答だと思ってましたから。
しかし良く考えてみれば当たり前かもしれません。事前購入は少なからず客に負担を強いている訳ですから、これに対する敬意というのも納得できます。
コスト面もあるはず
敬意といっていますが、乗務員の負担軽減のために事前購入へと誘導している面はあると思います。むしろこちらが本音ではないでしょうか。
仮の話ですが、グリーン車利用客全員が車内でグリーン券を購入したとすると、乗務員には相当な手間が発生してしまいます。ですから、なるべく事前に購入して欲しい訳です。他にも車内改札に回りきれなくなり、悪意はなくとも無賃で利用されてしまう可能性が考えられますね。
このような事情があり、JR側としてはなるべく事前購入へと誘導したいのだと思います。
ですが、なんらかの優遇がないと多くの人が事前購入に至らないはずです。というのもグリーン券は全席自由席である以上、事前購入したとしても席を確保できない可能性があるからです。座れない場合、払い戻しが出来ますが、手数料が220円が掛かりますし、なにより手間ですね。事前購入には席を確保できないリスクがあるのですから、金銭的な優遇がなければ積極的に事前購入はしないでしょう。
事前購入料金の優遇によってグリーン車の抱える問題を解決
結局、事前購入による料金の優遇によってグリーン車の運用で抱える問題を解決していると想定されます。JRとしてはコストの削減につながりますし、利用客としては席を確保できないリスクを負うものの優遇料金で乗車できます。
冒頭でグリーンアテンダントさんが教えてくれた金額差の理由ついて補足を加えるならば、
JR側の負担軽減への協力およびリスクをとって購入してくださったお客様への「敬意」としてグリーン券料金を優遇いたします。
といったところでしょうか。
結局、本当の理由は分かりませんでしたが、なんだかすっきりしました。